・HSPは看護師に向いていない?
・HSP看護師が適職につくには?
・体験談をみて自分に合う働き方をみつけたい
「看護師に向いてないのかな…」と悩んでいませんか?
HSP看護師が職場選びで最も大切なのは職場環境です。自分に合った環境を選ぶことで「繊細な気質」を強みに働くことができます。
しかし実際は「こんなはずじゃなかった」とストレスを抱えボロボロになるまで頑張ってしまう看護師さんも多いです。(私もその1人でした…)
この記事では、HSP看護師である私の体験談をもとに「働きやすい職場」や「向いている働き方」をまとめました。
HSP看護師は「自分らしく働ける職場環境」を選ぶことが適職をみつけることに繋がります。
HSP看護師の悩み
まず最初にHSP看護師が「向いてないかも…」と悩む理由からみていきましょう。
- 責任が重い
- 残業が多い
- 生活リズムが乱れやすい
⇒実際にHSP看護師の私が感じていた悩みをあげました。
- 気を使いすぎてチームでの仕事がつらい
- 医師や先輩ナースの不機嫌が死ぬほど嫌だ
- 生活リズムが不規則で不眠症になる
- 電話対応(他部署との連絡)が苦手
- 報告で緊張しすぎて吐きそうになる
- 申し送りがきらい
- ナースコールの取りすぎで仕事が終わらない
- 嫌いな先輩との夜勤があるシフトをみると人生がいやになる
- 看取りがあると家に帰ってきたあともチーン
- 採血を見られるのが苦手
- みんなで昼ご飯を食べるのがいや…
- シーツ交換大好き(もうずっとシーツはっていたい!)
このような悩みが続いた結果
⇒「看護師向いてないかも」と考えることに。
HSPは心配性の気質もあることから、将来の不安の軽減を考え看護師という強い資格を得る人も多い です。(私もその1人…)
「せっかく取得した資格だから」と看護師の職から離れられないこともHSP看護師の悩みになりがちです。
HSPが看護師が向いている理由もある?
HSPの適職を調べると「看護師」が上位にでてきます。
共感力の高く、相手の気持ちを考えることが得意なHSPは看護師の素質があるといわれています。
- 患者さんの気持ちやご家族の気持ちに共感できる
- 些細な異変にすぐ気づく
- チームの和を保てる
このような理由から、HSPは看護師に向いているといわれているようです。
- 収入が安定している
- 就職に困らない
- 世間体がいい
心配性のHSPが看護師という強い資格があることで「精神的安定」を得られるのも、向いているといえる理由と感じています。
HSP看護師が働きやすい職場環境
ここからは、具体的にHSP看護師が働きやすい職場をまとめました。
向いている職場
- 急変の少ない職場
- 看護師の人数が少ない職場
- 派遣看護師という働き方
急変の少ない職場
HSP看護師は比較的落ち着いている病棟や施設が向いています。
なぜならHSPはひとつのことを深く考えるため複数のことを同時に行うのが苦手な傾向があります。
1日に何人もの患者さんを受け持ち、点滴や輸血の管理が多い急性期の病棟ではスケジュールをみるだけでパニックになりそうなことも。
救急患者を受け入れている病棟や急変の多い病棟は常に空気がピリピリしています。
ピリピリ空気が苦手なHSPには本当につらい…
HSPは不機嫌な人にきつく当たられると「自分が怒らせちゃったかな?」となんでも自分の責任にとらえがちです。
- クリニック(美容、小児科、眼科、皮膚科など)
- デイサービス
- 有料老人ホーム
- 訪問入浴
看護師の人数が少ない職場
看護師同士のコミュニケーションが必要な職場は、気を使うことが多くHSPは疲れてしまいます。
看護師が自分1人の場合「看護師の仕事=自分の仕事」になります。
自分の仕事が明確な分、他のスタッフに気疲れすることなく自分のペースで仕事を進めることが出来ます。
看護師はチームでの業務がとても多いです。
とにかく人に気をつかうHSP看護師は、患者さんのことを考える前に先輩やチームの看護師にばかり気を使ってしまいがち。
この気疲れがHSPにとってかなりストレスの原因になります。
実は1人で働ける職場の方が自分のペースで患者さんに向き合うことができるのです。
- デイサービス
- 企業看護師
- 保育園
- 有料老人ホーム
派遣看護師として働く
人間関係に疲れてしまいがちなHSP看護師にとって派遣の働き方はすごくオススメ。
なぜなら派遣看護師は人間関係がとにかく楽だからです。
言い方は悪いですが…言ってしまえば派遣は「部外者」なんです。(名前ではなく「派遣さん」と呼ばれることも…)
派遣看護師に社内の悪口を言ってくるスタッフはほとんどいません。「人間関係のいざこざに巻き込まれたくない」「いじめがある職場がしんどい」など人間関係の悩みをかかえたくない人にとって派遣看護師は最高の働き方です。
他にも「退職の手続きがいらない」ことはHSP看護師には大きなメリット でした。
派遣看護師で働くメリットはこちら
・残業がない
・持ち帰り仕事がない
・派遣会社のスタッフが面接に同行
・人間関係のいざこざに巻き込まれない
・退職の手続きが楽
おはよう🌼
— 🌻花🌻 (@6jmAKK3Co6o2G7D) October 29, 2021
今日は、デイサービスで #派遣ナース の日。
2年間、総合病院の看護師を経験して、私には看護師は合わないから、できないと思ってた。
鬱病になったから、寛解しても復帰はすごくこわかった。
でも派遣ナースとして働きはじめて5ヶ月。看護師として楽しく働けることがすごく嬉しい😊
体験談:実際に働きやすかった職場
登録型派遣:日勤のみの有料老人ホーム
週3から5日程度日勤のみの勤務。仕事内容は主に薬の管理と処置です。
看護師はほとんど1人で他は介護士さんとの勤務でした。
- 夜勤、残業がない
- 看護師が自分しかいない
- 急変がほとんどない
- 採血や点滴の管理がない
- 派遣専用の休憩室があった
私は派遣看護師として有料老人ホームで2年間働きました。
いやになったらすぐ辞められる!!(更新終了日まで頑張る必要はあります)という環境が合っていたと感じてます。
MCナースが1番高時給で働くことができました。(一緒に面接に来てくれて時給交渉をしてくれました。)
いろんな派遣会社に登録をしましたが登録しておくだけで自分に合う求人をみつけてくれます。
≫HSPにおすすめの転職エージェント
HSP看護師が適職をみつける前の準備
1.自分の苦手な環境リストをつくろう
冒頭でもお話ししましたが、HSPの職場選びで最も大切なのは職場環境です。HSPは自分に合った環境を選ぶことで「繊細な気質」を強みに働くことができます。
しかし「自分に合った職場環境」といわれても、合った環境なんてわからない…と思う方が多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメな方法がコチラ
まずは自分か苦手な環境を書き出してみましょう。
⇒自分に合う環境=自分が苦手な環境ではない場所
- 職員の人数が多い
- みんなでご飯を食べる
- チームで動く
- 急変が多い
- 残業が多い
- ナースコールが多い
⇒この苦手な環境をさけた職場をさがしていきます。
・「職員の数が多い」「みんなでご飯を食べる」→ 総合病院は向いてない
・「チームで働く」「急変が多い」→ 急性期は向いてない
自分が苦手な環境をさけることで自分に合った職場環境がグッと近づきます。
2.面接で確認するリストをつくろう
自分の苦手な環境を書き出したら面接で苦手な環境に当てはまらないか確認しておくことが大切です。
入職した後には聞きにくいことも一緒にきいておくとモヤモヤがへります。
面接で確認しておくと例え言い出しにくいことだとしても「面接のときには残業代は〇分からでると聞いていたんですけど」と言い出しやすくなります。
- 残業代は何分からでるか(サービス残業はあるか)
- 希望休は月に何日まで出せるか
- 有給消化率(希望が出せるか)
それに加えて自分の苦手な環境が当てはまらないかを確認させてもらいます。
- 昼休みをみんなで過ごす
- 昼休みに外出が禁止
- 車の運転がある
- 職員の健康診断でスタッフの採血をする
⇒これらに当てはまる場合、私には向いていないので却下します。
なぜなら、敏感なHSPは自分に合う場かどうかを直感的に判断できる能力が高いからです。
「なんとなく苦手…..」と感じた直感は大切に。
職場内見学をさせてもらうと雰囲気を感じとれるはずです。自分から明るくあいさつをしたけど「ん?」と思うような職場はHSPには要注意です。
3.自分の強みをみつけよう
ここまでは自分の苦手な環境に目をむけてきました。
楽しく仕事をするには「自分の強みをいかしていくこと」も大切です。
そんな悩みをもつHSPの方には自己分析の診断がオススメです。
人にはみんな強みがありますが、自分では客観的に把握できないことあります。
無料で自己分析できるリクナビNEXTの「グッドポイント診断」で知ることができます。
HSP看護師に伝えたいこれからの働き方
HSPで「看護師が向いていないかも」と考えている人も、悩みは人間関係や職場環境であることがほとんどです。
冒頭でもお話したようにHSPは看護師に向いている素質があります。
働き方(雇用形態を変える)や働く場所(病院以外で働く)を変えることで、看護師の資格をいかした適職に出会える可能性が広がります。
- 看護師として雇用形態を変える
- 看護師として働く場所を変える
- 思い切って看護師以外で働く
1.看護師として雇用形態を変える
特に人間関係の悩みをかかえたくないHSP看護師に派遣の働き方はぴったり です。
昇給やボーナスがない派遣の働き方にお金の不安がある方もいると思います。
実は派遣看護師は他の働き方に比べ高時給ですので、少ない日数で正社員と変わらない給料をもらうことができます。
実際に週3日~4日勤務で正社員と変わらないお給料をもらってました。
もう少し働きたい方はプラスで日雇い派遣の仕事を単発でいれることも。自分で勤務日数を決められるので無理なく働くことができます。
派遣だと社会保険に入れないのでは?
派遣看護師として働く場合も社会保険に加入できます (加入条件はあります)
雇用保険にもしっかり入れますので、たとえ派遣の更新ができす失業してしまっても失業給付金が受けられます。
MCナースネットでは高時給の求人が多く社会保険もしっかりと完備されています。
2.看護師として働く場所を変える
看護師の仕事には健康管理があります。
保育園や企業で健康管理をメインとして働くこともできます。
実際には病院以外にも看護師として働く道はたくさんあります。
- 有料老人ホーム
- 保育園
- 企業の看護師
- 市役所や子育て施設
- イベント看護師
- 看護師の求人サイトの運営スタッフ
看護師の資格を求めているのは病院だけではありません。
転職をする際はぜひ複数の転職エージェントに登録し求人を幅広くさがしてみてください。病院以外の求人が多いことに驚くはずです。
HSPが転職をする際は転職エージェントを利用することがオススメ
なぜなら自分ではなかなか聞きにくいことやお金の交渉をプロの担当アドバイザーが代わりにしてくれるからです。
過去に転職した経験のある方は「転職サイト」を利用した経験はあるのではないでしょうか?
転職エージェントはプロのアドバイザーが担当につき無料で入職までのサポートを受けることができます。
無料の看護師転職エージェント
- 面接に同行してくれる 【MCナースネット】
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3.看護師以外の仕事につく
「看護師がつらくてたまらない…..」そんな方は一度看護師を離れる選択もあります。
看護師は資格をとることがめっちゃめちゃ大変なんです。
こんな罪悪感から看護師の資格に執着してしまった経験があります。
同じような罪悪感から看護師を無理して続けているHSPさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、この先何十年と働くことを考えた時…
「もう看護師しんどいな」と感じたらその気持ちに素直になっていいと思います。
自分にとってストレスが少ない仕事をしつつ、日雇い派遣で時々看護師を続けることも可能 です。
HSPの気質をいかした仕事につく
思い切って看護師を離れようと決断したけど、どんな職が向いているかわからない…
そんな方はHSPの気質を生かした職につくことがオススメです。
相手の反応を気にしすぎる傾向のあるHSPは、多数の人がチームで働く環境よりも1人でコツコツと仕事をこなしていく職の方が向いています。
実際に在宅で個人の仕事をする「フリーランス」のHSPも増えています。
在宅でできる仕事は、自分のペースで作業もできて人間関係に疲れることも少なくなります。
がんばって取得した資格という気持ちから、なかなか他の職につくことは勇気が必要だと思います。
ですが看護師の知識は、現場で働くこと以外にも生かすことができます。
まとめ:HSP看護師は得意な環境で働こう
HSP看護師が職場選びで最も大切なのは職場環境です。
自分に合った環境を選ぶことで「繊細な気質」を強みに働くことができます。
あらためて適職をみつけるステップをまとめました。
- 苦手な環境リストをつくる
- 面接での苦手な環境確認リストをつくる
- 自己分析ツールで自分の強みをみつける
自分の得意な環境を明確化することで適職につけるはずです。
看護師になるのは決して簡単ではありません。
学校に通い厳しい実習を乗り越え、コツコツ国家試験の勉強に取りくみ努力をした人だけが取得できる資格です。
たとえ違う職を選択することになったとしても「これだけ努力ができる」ことをぜひ自信にしていただきたいと思っています。
これからの人生の少しでも参考になれたらうれしいです。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。なこ (nacots1)でした♪