- デイサービスに向いている看護師ってどんな人?
- デイサービスで働くデメリットを知りたい
- デイサービスに転職を考えている
- ブランクがあっても働ける?
日勤のみで土日休みの職場も多く「病院で働くことに疲れてしまった」「子育てから職場復帰をしたい」とデイサービスを選ぶ人も多くいます。
しかし働きはじめてから「こんなはずじゃなかった」と辞めたくなってしまうことも少なくありません。
この記事では、デイサービスで働いた経験をもとに「退職したいと思った理由」や「仕事でつらかったこと」をまとめました。
この記事で解決する「デイサービス看護師に向いてない人」を知っておくとデイサービスが自分に合っているかどうかがわかります。
デイサービス看護師の辞めたい理由
デイサービス看護師の退職したい主な理由5つはこちら。
1.人間関係の悩み
デイサービスは、毎日同じメンバーで働くことが多く、人間関係のトラブルに発展しやすい環境です。
病棟とは違い職種ごとに仕事の明確な線引きがないためチームワークが求められます。
「仕事をしない人」「ちょっとめんどくさい人」が1人でもいるとストレスに。(同じ空間にいるので嫌でも目に入るんですよね…)
2.レクリエーションが苦手
デイサービスで働くうえでレクリエーションはさけられません。
基本的に介護士さんがレクリエーションを担当する所が多いようですが、職場によっては看護師が担当する施設も。
私の働いていたデイサービスも体操は看護師の役割でした。※イベントで踊ることも(´;ω;`)
そして最大の問題は、レクリエーションを準備する時間が業務時間内でとれないこと。自宅でレクリエーションの内容を考えなければいけないことも負担が大きかったです。
看護師はどんな体操をするの?
- 朝の10分体操 ※音楽に合わせて簡単な体操
- 昼食前の口腔体操
- 頭の体操 ※クイズなど
デイの看護師はレクもやらなきゃだから本当に大変…苦手なんだよね
— グミ (@gumi10ram) September 4, 2016
私が昔、バイトしてたデイはカラオケさせられました。苦手な人には苦痛かも。
3.看護以外の仕事が多すぎる
冒頭でもお伝えしたように、デイサービスでは職種ごとに仕事の明確な線引きがありません。
基本的には「なんでもやります!!」(本当になんでも。)
- 車の運転
- お皿洗い
- そうじ
- 洗濯
- トイレ介助
病院勤務では当たり前のように助手さんや介護士さんにお願いしていた「お茶出し」や「トイレ掃除」なども、デイサービス看護師の仕事になります。
4.スキルアップができない
デイサービスは医療的な処置の業務が少ない施設です。
看護師の仕事もメインは日常生活の援助
「スキルアップを目指したい」方は、物足りなさを感じるかもしれません。
大きな病院の病棟勤務から、デイサービスに転職して1ヶ月経ちます。看護業務に触れた事は1度もありません。
介護職と同じように毎日入浴介助、送迎、レクリエーションをやっています。正直、看護師としての充実感がない業務内容で、鬱々としています。
5.給料が安い
デイサービスで働く看護師(常勤)の平均年収は約380万円。
看護師全体の平均年収(約480万円)と比べると、デイサービスの看護師の年収は100万円ほど低く、決して高いとはいえないようです。参考:看護roo!調べ
デイサービス看護師の平均時給は1500円程。
※地域によって変わります
全体と比べ給料が安いのは「夜勤がない」ことが大きな要因のようです。
デイサービスに向いている看護師
他職種と同じ仕事をすることに抵抗を感じない
デイサービスで働く看護師で1番必要とされるのが「他職種と同じ仕事に抵抗がない」ことです。
実際にデイサービスの施設長に退職理由きいてみました!
看護業務以外の仕事が多いデイサービスでは「これ?看護師の仕事?」と怒ってしまう人には向いてません。
日常生活のお世話が好き
デイサービスは食事や入浴の日常のお世話、レクや機能訓練などリハビリのサービスを提供する施設です。
一緒にお話をしたり、散歩にいくことも。
医療的なことより日常のお世話をしたい看護師さんに向いてます。
のんびりとした雰囲気が好き
8:45~ 利用者さん到着(お茶出し)
9:00 バイタル測定(入浴の判断)
10:00 朝の体操
11:00 レクリエーション&入浴(着脱、浴後の処置)
11:30 口腔体操
11:45 食前薬内服、インスリン注射
12:00 配膳、昼食見守り
12:30 内服
13:00 口腔ケア声掛け、食後休憩(おせろなど)
14:00 機能訓練&フロア内見守り
15:00 おやつ
16:00 機能訓練&記録
16:30 送迎準備
デイサービスは、病院と比べても「ゆったりとした時間」が特徴です。
デイサービスに向いていない看護師
看護師としてプライドが高い人
冒頭でも解説したとおりデイサービス看護師は「基本的になんでもやります」
そうじも洗濯もお皿洗いもトランプもします!
⇒ 実際に面接のときにも
と、きかれました。
看護業務が好きな人
医療行為のないデイサービスは「看護業務が好き」な人には、充実感がないようにを感じてしまうようです。
移乗が出来ない人
デイサービス看護師は「身体が楽そう」と思って転職を考えている人もいるのではないでしょうか。(実は私がそうでした。)
病院や介護施設では「移乗やトイレ介助」を介護士さんが担当してくれることがほとんどです。しかしデイサービス看護師はしなければいけない場面が多々。
HSPはデイサービス看護師に向いている?
私自身、強度のHSPであり病院からデイサービスに転職した経験があります。
さっそく結論ですが、HSPにデイサービス看護師は向いていると感じています。
- 病院のような緊張感がない
- 利用者さんとゆっくり話ができる
- 夜勤がない
HSP(繊細気質をもつ人)の中には病院の環境が合わずデイサービスに転職を考えてる方も多いのではないでしょうか。
※共感性が高く人助けをこのむHSP。看護師の中のHSPの割合は多いといわれています。
⇒実際にHSP看護師の私が感じていた悩みをあげました。
- 気を使いすぎてチームでの仕事がつらい
- 医師や先輩ナースの不機嫌が死ぬほど嫌だ
- 生活リズムが不規則で不眠症になる
- 電話対応(他部署との連絡)が苦手
- 報告で緊張しすぎて吐きそうになる
- 申し送りがきらい
- ナースコールの取りすぎで仕事が終わらない
- 嫌いな先輩との夜勤があるシフトをみると人生がいやになる
- 看取りがあると家に帰ってきたあともチーン
- 採血を見られるのが苦手
- みんなで昼ご飯を食べるのがいや…
- シーツ交換大好き(もうずっとシーツはっていたい!)
HSPについては以下の記事で詳しく解説しています。
≫【HSP看護師の適職は?】経験者が選んだ向いている職場
こんな経験のある人には、おすすめできるデイサービス看護師です。
これからデイサービスに転職したい人へ
デイサービス看護師のメリットデメリット
- 日勤のみ
- 土日休みが多い(年末年始が休み)
- 残業がない(勉強会や委員会もない)※施設によります
- 主婦力をいかせる
- 毎日、同じメンバーで勤務
- 休憩室がせまい ※施設によります
デイサービスで働く一番のメリットは、日勤のみで土日休みの働き方ができること。
「午前中だけ」「週3日だけ」と勤務時間を変えられるのも小さい子を育てる職場復帰ママにはおすすめです。
決まった時間に送迎するので残業もありません。患者さんの状態を把握するために早く出社し情報収集する必要もなく、保育園の送り迎えがあるママも安心して働けます。
限られた時間の中で洗濯やそうじなどをする必要もあり、主婦力を発揮できる職場でも◎
一方でデイサービスならではのデメリットは「毎日同じメンバーで勤務」なこと。
毎日同じメンバーでチームワークが必要な職場は、人間関係がギクシャクしやすいからです。
デイサービス看護師の仕事内容
デイサービス看護師の仕事内容は以下のとおりです。
- 利用者さんの健康管理(バイタル測定)、急変の対応
- ご家族とのコミュニケーション(連絡帳や電話でやり取りすることも)
- 入浴の可否の判断
- 服薬管理、インスリン注射
- 口腔ケア
- 点眼や褥瘡の処置
- 食事、入浴、排泄の介助
- レクリエーション、機能訓練
利用者さんが体調不良の際は、ご家族に連絡して受診をお願いしたり、場合によっては救急車を呼ぶこともあります。
機能訓練って?
デイサービスでは「機能訓練指導員」を1人以上配置する必要があります。
看護師が兼務している職場も多いです。(実際に私も機能訓練指導員もしていました。)
「機能訓練指導員」という資格があるわけではなく「日常生活に必要な機能が衰えないように、一人ひとりに合った訓練を指導する」という役割を担う職種を指します。機能訓練指導員になれるのは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・准看護師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師です。
どこのデイサービスも必ず1人以上配置する必要があるので機能訓練指導員の知識があると歓迎されます。
機能訓練指導員の仕事内容は以下の通りです。
- 利用者さんの身体機能、課題を確認(約2か月に1度確認)
- アセスメント、計画書の作成(短期目標、長期目標の設定)
- 利用者さん又は家族への説明(同意のサインが必要)
- 個別機能訓練の実施
- 評価、計画の見直し
デイサービスで行う機能訓練は看護師の知識があればできる仕事なので安心してください。
- 歩行の見守り
- 踏み台昇降
- 体操
- クイズなど頭の体操
「機能訓練指導員」の配置は、デイサービス以外の施設でも義務付けられているところがほとんどです。
ニーズの高い「機能訓練指導員」の知識は、今後さらに必要とされていくことが予想されます。
機能訓練指導員を学ぶならこちらがおすすめ
ブランクがあっても大丈夫?
デイサービス看護師はブランクがあっても復職しやすい職場です。実際に「ブランク可」と記載した求人もたくさん出ています。
- 要支援の利用者さんが多く急変が少ない
- 医療行為が少ない
急変があっても、医療機器がないので救急車を呼ぶことしかできないことも多いからです。
中には介護度が重い方をとっているデイサービスもあります。その場合、経管栄養や褥瘡処置や人工肛門のケアなどする場合も。
面接でどのような処置があるか確認しておくことがおすすめです。
デイサービスへの転職に失敗しない方法
転職前に派遣で働く
デイサービス看護師は派遣看護師の求人も多く出ています。
実際にデイサービス看護師が自分に合うか体験しておくのはおすすめ。
私も派遣看護師として数か所デイサービスを経験してから、入職しました。
- デイサービス看護師の内容がわかる
- 利用者さんの介護度によって業務内容の違いがわかる
- 自分に合うデイサービスをみつけやすい
デイサービスでも利用者さんの介護度によって雰囲気が全く違います。
おはよう🌼
— 🌻花🌻 (@6jmAKK3Co6o2G7D) October 29, 2021
今日は、デイサービスで #派遣ナース の日。
2年間、総合病院の看護師を経験して、私には看護師は合わないから、できないと思ってた。
鬱病になったから、寛解しても復帰はすごくこわかった。
でも派遣ナースとして働きはじめて5ヶ月。看護師として楽しく働けることがすごく嬉しい😊
私はMCナースネットに登録しお仕事を紹介してもらっていました。
1日から(午前中だけも可)働くことのできる派遣看護師は、色々な職場をみてみたい方におすすめです。
ぜひ登録の前に以下の記事をチェックしてみてください。
≫【体験談】派遣看護師として働いてわかったメリットデメリット
レクが苦手な人は他の職場も検討
「医療行為が少ない職場がいい」とデイサービスへの転職を考えてみたけど、人前に出るレクリエーションはムリ!!そんな方は、他の介護施設も検討してみるといいかもしれません。
- 有料老人ホーム
- 小規模多機能施設
- ショートステイ
- サービス付き高齢者向け住宅
≫【体験談】有料老人ホームで働いたメリットデメリット
転職エージェントを利用する
人間関係に悩みたくない看護師さんにおすすめなのが転職エージェントの利用です。
転職エージェントではアドバイザーの方が内部事情を聞き出してくれます。
内部事情を求職者に伝えるは企業側にもメリットがあるんですね。
転職サイトでは、求職者の性格も考慮して転職先を選んでくれるので自分で探すよりも失敗のリスクがへります。人間関係が原因で転職を繰り返している看護師さんはぜひ無料登録してみてくださいね。
転職サイトはLINE相談で気軽にやり取りのできる「看護のお仕事 」がおすすめです。
まとめ
あらためてデイサービス看護師の辞めたい理由をまとめると
- 人間関係の悩み
- レクリエーションが苦手
- 看護師以外の仕事が多すぎる
- スキルアップができない
- 給料が安い
これらを踏まえたうえでデイサービスへの転職に失敗しない方法は次のとおりです。
- 転職前に派遣で働く
- レクが苦手な人は他の介護施設も検討
- 転職エージェントを利用する
ぜひ後悔しない転職のために自分に合った転職方法を活用してみてくださいね。
記事で紹介した転職エージェント
最後まで、読んでいただきありがとうございました。なこ (nacots1)でした♪
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